頭頸部悪性腫瘍に対して陽子線治療を受けた小児患者における放射線性骨壊死。

原題
Osteoradionecrosis in Pediatric Patients Treated with Proton Therapy for Head and Neck Malignancies.
背景:放射線性骨壊死(ORN)は、特に陽子線治療で治療された小児患者において、頭頸部放射線療法後の重篤な合併症であるが、その発生率と危険因子はほとんど理解されていない。

方法:この後ろ向き分析では、2006年12月から2020年2月の間に治療された117人の小児患者からのデータをレビューし、人口統計、腫瘍の詳細、治療、ORNの発生、および線量測定を評価した。統計解析には、マン・ホイットニーのU検定および単純線形回帰が含まれた。

結果:ORNは患者のわずか1.7%で観察された。有意な線量測定予測因子には、下顎のDmax>60 Gyおよび様々な容積指標(V50Gy、V55Gy、V60Gy)が含まれた。

結論:ORNは、頭頸部悪性腫瘍に対して陽子線治療を受けている小児ではまれであり、下顎骨の放射線量が高いほどリスクが高くなる。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.12.001
PMID: 39674326

コメント

タイトルとURLをコピーしました