実臨床データに基づくI期からIII期の直腸癌患者における放射線療法中の骨髄抑制に対する骨盤骨線量-容積パラメータの影響。

原題
The Influence of Pelvic Bone Dose-volume Parameters on Bone Marrow Suppression During Radiation Therapy in Patients With Stage I to III Rectal Cancer Based on Real-world Data.
背景:本研究は、ネオアジュバント(neo-RT)または治癒目的(cur-RT)治療を受けている直腸癌患者において、骨盤骨線量-容積パラメータが放射線療法中の骨髄抑制にどのように影響するかを評価することを目的とした。

方法:後ろ向き分析は、2016年1月から2022年9月の間に治療された130人の患者を含んだ。3つの骨盤骨髄サブサイトの血球数、血液毒性、および放射線量-容積パラメータに関するデータが収集された。ロジスティック回帰分析により、グレード2以上の血液毒性(HT2+)との関連が分析された。

結果:HT2+は患者の43.8%に発生した。男性であることと特定の用量-容積パラメータおよびグレード2+の白血球減少症との間に有意な関連が認められた。オキサリプラチンベースの化学療法は血小板減少症の発生率を上昇させた。

結論:女性直腸癌患者におけるより高い骨盤骨線量指標は、より大きな白血球減少症リスクと相関するが、オキサリプラチンを含むレジメンは血小板減少症リスクを高める可能性がある。
Journal: Adv Radiat Oncol (CiteScore 2022: 4.5)
DOI: 10.1016/j.adro.2024.101662
PMID: 39655153

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