原題
Pembrolizumab Versus chemotherapy in microsatellite instability-high or mismatch repair-deficient metastatic colorectal cancer: 5-year follow-up from the randomized phase 3 KEYNOTE-177 study.
背景:第3相KEYNOTE-177試験では、MSI-H/dMMR転移性結腸直腸癌(mCRC)に対する一次治療としてペムブロリズマブが検証され、化学療法と比較して無増悪生存期間(PFS)が改善したことが示された。
方法:未治療のMSI-H/dMMR mCRCを有する成人を、ペムブロリズマブ群または化学療法薬群に無作為に割り付け、疾患進行時にクロスオーバーを選択した。主要評価項目にはPFSおよび全生存期間(OS)が含まれ、副次的評価項目には奏効期間(DOR)および安全性が評価された。
結果:追跡期間中央値73.3ヵ月で、OS中央値はペムブロリズマブ群で77.5ヵ月であったのに対し、化学療法群では36.7ヵ月であった。PFS中央値はペムブロリズマブ群で16.5ヵ月であった。
結論:ペムブロリズマブは、化学療法と比較して持続的な反応を示し、OSおよびPFSが有意に良好であり、MSI-H/dMMR mCRCに対する標準治療の状態が確認された。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.11.012
PMID: 39631622
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