原題
De-escalated neoadjuvant weekly nab-paclitaxel with trastuzumab and pertuzumab versus docetaxel, carboplatin, trastuzumab, and pertuzumab in patients with HER2-positive early breast cancer (HELEN-006): a multicentre, randomised, phase 3 trial.
背景:第2相試験では、パクリタキセル、トラスツズマブ、およびペルツズマブを含むデエスカレーション化学療法を用いたHER 2陽性早期乳癌に対して良好な結果が示された。本研究の目的は、週1回のnab-パクリタキセルと標準的なドセタキセル+カルボプラチンによる術前補助療法を比較することであった。
方法:HELEN-006試験では、中国の6つの病院で未治療のステージII~IIIのHER 2陽性乳癌を有するアジア人女性689人を登録し、nab-パクリタキセルまたはドセタキセル+カルボプラチンに無作為に割り付けた。
結果:nab-パクリタキセル群はより高い病理学的完全奏効率を達成した(66.3%対57.6%)。有害事象の頻度はドセタキセル群の方が高かった。
結論:トラスツズマブおよびペルツズマブと併用するナブパクリタキセルは、この集団における術前補助療法の新たな標準を提供する可能性がある。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00581-3
PMID: 39612919
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