原題
Efficacy of radiotherapy for bone metastasis in breast cancer patients treated with cyclin-dependent kinase 4/6 inhibitors.
背景:CDK4/6阻害剤が標準治療であるER陽性、HER 2陰性進行乳癌では骨転移がよくみられる。本研究では、放射線療法(RT)とCDK4/6阻害剤の併用の有効性を検討した。
方法:2018年から2024年の間に治療された骨転移を有する398人のER陽性、HER 2陰性乳癌患者を分析したところ、114人がCDK4/6阻害薬と同時に、またはその直前に、定位および従来のRTコースを含むRTを受けていた。
結果:無増悪生存期間(PFS)中央値は、RT併用群で31.0ヵ月であったのに対し、非併用群では26.3ヵ月であった。全生存期間(OS)中央値は49.1ヵ月対40.5ヵ月であったが、その差は統計的に有意ではなかった。
結論:この最大規模のコホート試験は、有意ではない生存率の差にもかかわらず、RTが一部の転移性乳癌患者に対して実行可能な治療法であることを示唆している。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110639
PMID: 39566581
Open Access
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