原題
Intensity-modulated proton therapy versus volumetric-modulated ARC therapy in patients with nasopharyngeal carcinoma: A long-term, multicenter cohort study.
背景:強度変調陽子線治療(IMPT)が上咽頭癌(NPC)の生存率に及ぼす影響は十分に確立されていない。本研究の目的は、IMPTの延命効果と毒性を容積変調アーク療法(VMAT)と比較することである。
方法:2016年から2021年までに決定的なIMPTまたはVMATで治療されたNPC患者のデータを分析した。患者は、病期、診断年、および年齢に基づいて1:1でマッチングされた。腫瘍学的転帰および毒性は、Coxモデリングおよび感度分析を用いて評価した。
結果:1,202人の患者から、276人をマッチさせた。IMPTは、VMATと比較して、生存率の改善(aHR 0.31)および栄養チューブ留置の減少(aHR 0.31)を示した。
結論:IMPTはNPC患者の全生存期間を有意に延長し、嚥下障害の発生率を低下させるため、さらなる無作為化試験が必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110648
PMID: 39586359
コメント