進展型小細胞肺癌に対する一次治療としてのトリパリマブと化学療法の併用:第3相EXTENTORH無作為化臨床試験。

原題
Toripalimab Plus Chemotherapy as a First-Line Therapy for Extensive-Stage Small Cell Lung Cancer: The Phase 3 EXTENTORCH Randomized Clinical Trial.
背景:進展型小細胞肺癌(ES-SCLC)は予後不良であり、効果的な治療の必要性が強調されている。

方法:多施設二重盲検第3相試験であるEXTENTORH研究は、2019年9月から2021年5月までES-SCLCが確認された患者を登録した。参加者は、トリパリマブ+エトポシドおよびプラチナ製剤(EP)またはプラセボ+EPのいずれかを最大6サイクル投与され、その後維持療法が行われた。

結果:無作為化された患者442人のうち、トリパリマブはプラセボと比較して無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)を有意に改善した。OS中央値は、トリパリマブ群で14.6ヵ月であったのに対し、プラセボ群では13.3ヵ月であった。

結論:化学療法と組み合わせたトリパリマブは、ES-SCLCの有望な新しい治療法であり、生存率の改善と管理可能な安全性プロファイルを示している。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2024.5019
PMID: 39541202

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