原題
Neoadjuvant and adjuvant toripalimab for locoregionally advanced nasopharyngeal carcinoma: a randomised, single-centre, double-blind, placebo-controlled, phase 2 trial.
背景:局所進行鼻咽頭癌において治療前の血しょうエプスタインバーウイルス(EBV)DNAレベルが高い患者は、化学放射線療法後の再発リスクが高い。本研究では、PD-1阻害薬であるトリパリマブと化学放射線療法の併用の有効性と安全性をプラセボと比較して評価する。
方法:中山大学がんセンターで実施されたこの第2相試験では、150人の患者が、シスプラチンベースの化学放射線療法と併用して、トリパリマブまたはプラセボのいずれかを受けるように無作為に割り付けられた。
結果:2年無増悪生存率は、toripalimab群で92%であったのに対し、プラセボ群では74%であった(p=0.019)。有害事象は同程度であり、toripalimabコホートでは顕著な免疫介在性事象が認められた。
結論:トリパリマブを用いたサンドイッチアプローチは、進行性鼻咽頭癌に対する有望な治療法であり、さらなる第3相試験が必要である。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00504-7
PMID: 39522541
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