原題
Risk factors of level Ib lymph node metastasis and clinical outcome of its selectively prophylactic irradiation in nasopharyngeal carcinoma: A real-world study.
背景:本研究は強度変調放射線療法(IMRT)で治療した鼻咽頭癌(NPC)患者におけるレベルIbリンパ節転移(LNM)の危険因子と選択的予防的照射(pRT)の結果を評価することを目的とした。
方法:合計518人のNPC患者を原発腫よう浸潤と頚部LNMについて分析し、レベルIb LNMの危険因子を決定した。この研究では、片側/両側pRTを省略または受けた患者の無再発生存率(RFS)と口腔乾燥率を比較した。
結果:同側性顎下腺浸潤が有意なリスクファクターとして同定された。5年RFS率は群間で同程度であったが、口腔乾燥率は有意に異なっていた。
結論:選択された患者でpRTを省略しても、RFSに悪影響を及ぼさず、口腔乾燥の発生率が低下したことから、さらなる臨床試験の必要性が示された。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110620
PMID: 39537031
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