がん遺伝子変異を有する非小細胞肺癌患者に対する胸部放射線療法とチロシンキナーゼ阻害薬の併用の有効性と安全性:メタ解析。

原題
Efficacy and safety of tyrosine kinase inhibitors with thoracic radiotherapy for patients with oncogene-mutated non-small cell lung cancer: a meta-analysis.
背景:チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、癌遺伝子変異を有する非小細胞肺癌(NSCLC)の治療に極めて重要であるが、耐性は課題となる。本研究では、TKIと胸部放射線療法(RT)の併用の有効性と安全性を評価する。

方法:PubMed、EMBASE、およびCochrane Libraryの研究のメタ解析では、NSCLC患者を対象としてTKI+RTとTKI単独を比較し、無増悪生存期間中央値(mPFS)、全生存期間中央値(mOS)、および有害事象(AEs)を評価した。

結果:12件の研究(患者2,936人)では、TKIとRTの併用によりmPFSおよびMOが有意に改善したことが示された。この併用によりAEは増加したが、重度のAEは増加しなかった。

結論:TKIと胸部RTの併用は、特に一次治療として生存ベネフィットをもたらし、がん遺伝子変異を有するNSCLCに対する有望な戦略を提示する。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02538-y
PMID: 39506792

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