頭頸部扁平上皮癌に対する陽子線治療と強度変調放射線治療の腫瘍学的転帰の比較。

原題
Comparing the Oncologic Outcomes of Proton Therapy and Intensity-Modulated Radiation Therapy for Head and Neck Squamous Cell Carcinoma.
背景:本研究の目的は、根治的放射線療法を受けている頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)患者において、陽子線治療と強度変調放射線治療(IMRT)の腫瘍学的転帰を比較することである。

方法:2015年から2019年までに治療した60,485人のHNSCC患者を対象に、全国的な後ろ向きコホート試験を実施した。患者は治療法に基づいて2群に分けられ、交絡因子を軽減するために3:1の傾向スコアマッチングを行い、その後Cox比例ハザードモデルを用いた。

結果:陽子線治療は、IMRTと比較して局所領域再発率が低く、全生存率およびがん特異的生存率の改善を示した。マッチング後、陽子線治療は総死亡(aHR=0.43)およびがん特異的死亡(aHR=0.44)を有意に低下させた。

結論:陽子線治療はHNSCC患者に優れた腫瘍学的転帰をもたらし、放射線治療に関する臨床的意思決定を支援する。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109971
PMID: 39492511

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