デンマークにおける早期乳癌の閉経後患者におけるアロマターゼ阻害薬の虚血性心毒性:実臨床データのコホート試験。

原題
Ischaemic cardiotoxicity of aromatase inhibitors in postmenopausal patients with early breast cancer in Denmark: a cohort study of real-world data.
背景:乳癌ではアロマターゼ阻害薬治療(AIT)に関連した虚血性心毒性に関する懸念がある。本研究では、デンマークで現代の治療を受けている早期乳癌の女性患者のコホートにおいて、この関連性を調査する。

方法:プロスペクティブコホート試験では、デンマーク乳癌共同グループのデータベース(2009~2020年)から閉経後の乳癌患者を解析した。主要アウトカムは2ポイントの主要有害心血管イベント(MACE)であった。Cox回帰を用いて、AIT割り付けの原因特異的ハザード比(HR)を推定した。

結果:分析された32,635人の患者の中で、既存の心血管状態のある患者とない患者の両方で、AIT群と非AIT群の間でMACE率に有意差は見られなかった。

結論:結果は、AITが虚血性心毒性の臨床的に関連するリスクをもたらさないことを示唆しており、初期の乳癌患者ではAITを控えるべきではないことを示している。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00491-1
PMID: 39481396

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