原題
Safety of Kidney Transplantation from Donors with HIV.
背景:HIV陽性ドナーからHIV陽性レシピエントへの腎移植は2016年以来出現しているが、その安全性と有効性を支持するデータは限られている。
方法:米国の26施設で実施された観察研究では、HIV陽性レシピエントにおけるHIVの有無にかかわらず、死亡したドナーからの腎移植のアウトカムを比較し、安全性イベントおよび様々な二次アウトカムに焦点を当てた。
結果:198人の候補者のうち、99人がHIV陽性ドナーから腎臓を提供された。一次アウトカムは非劣性を示した(ハザード比:1.00、95%CI 0.73~1.38)。生存率および拒絶反応率を含む二次アウトカムは両群で同程度であった。しかし、HIVブレイクスルー感染症率はHIVドナー群の方が高かった。
結論:HIV陽性ドナーからの移植は、HIV陽性レシピエントに対してHIV陰性ドナーからの移植に劣らない。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2403733
PMID: 39413376
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