非小細胞肺癌の肉眼的腫瘍体積内の線量平均線形エネルギー移動は、炭素イオン放射線療法における局所制御に影響する。

原題
Dose-averaged linear energy transfer within the gross tumor volume of non-small-cell lung cancer affects the local control in carbon-ion radiotherapy.
背景:炭素イオン放射線療法(CIRT)で治療した局所進行非小細胞肺癌(LA-NSCLC)における線量平均線形エネルギー移動(LET)と局所再発との関係を検討した。

方法:2018年から2022年までにCIRTで治療した62人のLA-NSCLC患者について分析を行い、LET分布、局所再発、相対的生物学的有効性加重用量、及び関連する臨床因子を種々の統計的方法により評価した。

結果:局所再発は16人の患者で発生した。内部肉眼的腫瘍体積(iGTV)の平均LETは再発群で有意に低かったが、少なくとも40 keV/μmを受けた88%の体積は再発の予測に最適であった。

結論:本研究は、より低いLETがより高い局所再発の可能性と相関することを示唆しており、肺癌治療のためのCIRTにおけるLET分布を評価することの重要性を強調している。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110584
PMID: 39414084

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