肺カルチノイドにおけるTERTの発現と臨床転帰。

原題
TERT Expression and Clinical Outcome in Pulmonary Carcinoids.
**背景:**肺カルチノイドは様々な臨床行動を示し、特定の分子変化が疾患の進行に影響することを示唆している。本研究では、小児神経芽細胞腫における役割と同様に、テロメラーゼ逆転写酵素(TERT)の高発現が肺カルチノイドの臨床転帰と相関するかどうかを評価する。

**方法:**TERT発現は、2つのコホート(n=88、n=105)においてRNA配列決定により分析された。TERTの自然カットオフ値が確立され、カプラン・マイヤー推定値および多変量解析を用いてその予後的意義が評価された。

**結果:**TERTの発現は二峰性の分布を示し、高い予後精度で良好な腫瘍サブタイプと侵攻性の腫瘍サブタイプを区別した。TERT高値は生存率の低下と関連していた。

**結論:**TERTの高発現は、侵攻性肺カルチノイドの独立したマーカーであり、致死的転帰の決定における役割を示している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02708
PMID: 39348606

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