3DCRT/IMRT(ChC&UES)を用いた子宮頸部および上部胸部食道癌に対する根治的放射線(化学)療法における用量漸増:多施設レトロスペクティブ研究。

原題
Dose escalation in radical radio(chemo)therapy for cervical and upper thoracic esophageal cancer with 3DCRT/IMRT (ChC&UES): a multicenter retrospective study.
背景:子宮頸部および上部胸部食道癌(ESCA)は、エビデンスが限られているため、治療が困難である。この多施設研究(ChC&UES)では、放射線量に重点を置いて、根治的放射線(化学)療法の有効性と安全性を検討する。

方法:8施設からの1,422例の後ろ向き分析では、患者を標準(SD、50-55 Gy)と高線量(HD、>55 Gy)の放射線療法に分類し、さらにHDを従来の(55-63 Gy)と超高線量(≧63 Gy)に分類した。全生存期間(OS)を主要評価項目とした。

結果:OS中央値は33.0ヵ月であった。HDは、頸部ESCA(P=0.029)では生存率の改善を示したが、上部胸部ESCA(P=0.735)では示さなかった。HDは筋抑制リスクを増大させたが、毒性はSDと同程度であった。

結論:HD放射線療法は子宮頸部ESCAに有益であり、用量漸増により客観的奏効率は向上するが、生存率は向上しない。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02521-7
PMID: 39334163

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