切除された大腸癌肝転移における分子的残存病変の検出に基づく補助化学療法の生存利益:CIRCULATE-Japan GALAXYのサブグループ解析。

原題
Survival benefit of adjuvant chemotherapy based on molecular residual disease detection in resected colorectal liver metastases: Subgroup analysis from CIRCULATE-Japan GALAXY.
背景:本研究では、術後の補助化学療法(ACT)の延命効果が不明な結腸直腸肝転移(CLM)における循環腫瘍DNA(ctDNA)に基づく分子的残存病変(MRD)検出の予後的価値を検討した。

方法:GALAXY研究からのCLM患者におけるACT後のMRD陽性群および陰性群における無病生存率(DFS)を、ctDNA検出のための個別化されたmPCR-NGSアッセイを用いて評価した。

結果:190人の患者において、ctDNA陽性率は32.1%であった。ACTはMRD陽性患者の24ヵ月DFSを改善したが(33.3%対未到達、P<0.0001)、MRD陰性患者では改善しなかった。 結論:ACTはMRD陽性CLM患者に有益である可能性を示しており、臨床試験ではMRDの状態に基づくリスク層別化を提唱している。 Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63) DOI: 10.1016/j.annonc.2024.08.2240
PMID: 39293512
Open Access

コメント

タイトルとURLをコピーしました