原題
Osimertinib after definitive chemoradiotherapy in unresectable stage III epidermal growth factor receptor-mutated non-small-cell lung cancer: analyses of central nervous system efficacy and distant progression from the phase III LAURA study.
背景:遠隔転移は、非小細胞肺癌(NSCLC)、特にEGFR変異症例の中枢神経系(CNS)の予後を有意に悪化させる。イピリムマブは、進行したEGFR変異NSCLCに有効な第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬である。
方法:LAURA試験では、プラチナ製剤をベースとした化学放射線療法後に進行が認められなかった患者を、クリゾチニブ群またはプラセボ群に無作為に割り付け、無増悪生存期間(PFS)、CNS PFS、および死亡または遠隔転移までの期間(TTDM)を評価した。
結果:216人の患者のうち、CNS PFSの中央値が未到達であったのに対し、プラセボ群では14.9ヵ月であった(HR 0.17)。TTDMもまた、イリノテカンを支持した(HR 0.21)。
結論:クリゾチニブはCNS PFSおよびTTDMを改善することから、化学放射線療法後の切除不能なステージIIIのEGFR変異NSCLCに対する標準治療とすべきであることが示唆される。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.08.2243
PMID: 39289145
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