永久的に切除不能な大腸癌肝転移(TransMet)を有する患者における肝移植+化学療法と化学療法単独の比較:多施設共同、非盲検、プロスペクティブ、ランダム化比較試験の結果。

原題
Liver transplantation plus chemotherapy versus chemotherapy alone in patients with permanently unresectable colorectal liver metastases (TransMet): results from a multicentre, open-label, prospective, randomised controlled trial.
背景:永久的に切除不可能な結腸直腸肝転移は重大な課題であり、生存率の低下につながる。本研究は、化学療法と併用した肝移植が全生存に及ぼす影響を評価することを目的とした。

方法:多施設TransMet試験では、BRAF非変異結腸直腸癌からの切除不能な肝転移を有する患者に焦点を当てて、肝移植+化学療法または化学療法単独のいずれかに無作為に割り付けられた94人の患者が登録された。

結果:中央値59.3か月の追跡後、5年生存率は移植群で56.6%であったのに対し、化学療法単独群では12.6%であった(p=0.0003)。

結論:これらの知見は、肝移植と化学療法の併用が選択された患者の生存期間を有意に延長することを示唆しており、新たな標準治療選択肢として提案している。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(24)01595-2
PMID: 39306468

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