中咽頭扁平上皮癌に対する放射線療法と経口ロボット手術の比較:ORATOR無作為化試験の最終結果。

原題
Radiotherapy Versus Transoral Robotic Surgery for Oropharyngeal Squamous Cell Carcinoma: Final Results of the ORATOR Randomized Trial.
背景:ORATOR試験では、登録から5年後に放射線療法(RT)と経口ロボット手術(TORS)で治療した中咽頭扁平上皮癌(OPSCC)患者の転帰を評価した。

方法:68人のT1-2N0-2 OPSCC患者を、RT(リンパ節転移陽性に対して化学療法を併用)または頸部郭清術を伴うTORSを受ける群に無作為に割り付け、嚥下の生活の質(MDADI)、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、有害事象(AE)、およびその他のQOL指標を評価した。

結果:5.1年後、MDADIスコアは群間で収束したが、RT患者は口渇の悪化を報告し、TORS患者は疼痛が多かった。AE発生率は治療間で同程度であった。

結論:毒性およびQOLプロファイルは異なっていたが、腫瘍学的アウトカムはいずれも優れており、治療決定を共有する必要性が強調された。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00119
PMID: 39303189

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