原題
Durvalumab after Chemoradiotherapy in Limited-Stage Small-Cell Lung Cancer.
背景:本研究では、標準的なプラチナ製剤をベースとした同時化学放射線療法後の限局期小細胞肺癌患者を対象に、durvalumabを用いた補助療法の有効性を、カペシタビン併用の有無にかかわらず検討する。
方法:第3相二重盲検無作為化プラセボ対照試験では、患者を最大24ヶ月間、durvalumab、durvalumab+オキサリプラチン、またはプラセボを投与する群に割り付けた。主要評価項目は、独立して評価された全生存期間および無増悪生存期間であった。
結果:患者730名のうち、durvalumabはプラセボと比較して、全生存期間(中央値55.9ヶ月)および無増悪生存期間(中央値16.6ヶ月)を改善した。有害事象は両群で同程度であった。
結論:durvalumabは、限局型小細胞肺癌患者の全生存期間および無増悪生存期間を有意に延長させる。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2404873
PMID: 39268857
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