炎症性腸疾患患者に対する骨盤および腹部放射線療法の安全性:急性腸管毒性の線量測定分析。

原題
Safety of pelvic and abdominal radiation therapy for patients with inflammatory bowel disease: a dosimetric analysis of acute bowel toxicity.
背景:炎症性腸疾患(IBD)は毒性増加の潜在的リスクのために放射線療法(RT)の禁忌と考えられることが多い。本研究では、腹部/骨盤RTを受けているIBD患者の急性毒性を評価する。

方法:本研究では、RTを受けたIBD患者の記録をレビューし、いくつかの因子に基づいて対照者と1:1でマッチングさせた。RT後3か月以内に発生した急性毒性をロジスティック回帰モデルを用いて解析した。

結果:62人の患者のうち、45.2%がグレード2以上の急性毒性を経験し、37.1%が急性胃腸毒性を経験した。IBD患者と対照者の間で毒性率に有意差は認められなかった。

結論:IBD患者に対するRTは有効であり、忍容性も良好であることから、腸管線量に焦点を当てた慎重な治療計画の必要性が強調される。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.09.005
PMID: 39270827

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