RSPO3は、NLRP3インフラマソーム媒介性ピロトーシスを介して非小細胞肺癌細胞の放射線耐性を調節する。

原題
RSPO3 regulates the radioresistance of Non-Small cell lung cancer cells via NLRP3 Inflammasome-Mediated pyroptosis.
背景:放射線抵抗性は、放射線治療で非小細胞肺癌(NSCLC)を治療する際の大きな課題であり、R-スポンジン3(RSPO3)の研究を促している。

方法:RNA配列決定により、放射線耐性NSCLC細胞株において差次的に発現する遺伝子を同定した。RSPO3レベルを操作して、β-カテニン-NF-κBシグナル伝達経路およびNLRP3インフラマソームの関与を評価するとともに、放射線感受性に対するそれらの効果を評価した。インビボ研究では、抗RSPO3抗体を利用して、放射線誘発ピロトーシスおよび抗腫瘍免疫への影響を分析した。

結果:RSPO3のダウンレギュレーションは放射線耐性細胞で認められた。その過剰発現はピロトーシス調節を介して放射線感受性を増強したが、抗体はin vivoでこの効果を遮断した。

結論:RSPO3およびNLRP3インフラマソームを標的とすることは、NSCLCの放射線療法の有効性を高める可能性がある。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110528
PMID: 39245068

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