初期の乳癌における術前補助免疫チェックポイント阻害薬と化学療法併用:系統的レビューとメタ解析。

原題
Neoadjuvant Immune Checkpoint Inhibitors Plus Chemotherapy in Early Breast Cancer: A Systematic Review and Meta-Analysis.
背景:早期乳癌における免疫チェックポイント阻害剤(ICI)と(ネオ)アジュバント化学療法との統合が議論されている。

方法:この研究では、RCTの系統的レビューを通じて、分子表現型全体の病理学的完全奏効(pCR)、生存利益、および有害事象発生率に対するネオアジュバントICIの影響を評価した。

結果:患者5114人を対象とした9件のRCTでは、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)およびPD-L1+ホルモン受容体(HR+)/ERBB2-腫瘍において、ICIによるpCR率の改善が示された。ICIsはTNBCにおける無イベント生存期間(EFS)を延長させたが、補助療法の設定では有益性を示さなかった。グレード3+の免疫関連有害事象の発生率は10.3%であった。

結論:術前補助ICIは早期TNBCおよびPD-L1+HR+/ERBB2-腫瘍における有効性を改善するが、術後補助ICIは追加のベネフィットをもたらさなかった。今後の研究では、ICI療法の理想的な候補者を特定すべきである。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2024.3456
PMID: 39207778

コメント

タイトルとURLをコピーしました