免疫チェックポイント阻害薬誘発性糖尿病の同定。

原題
Identification of Immune Checkpoint Inhibitor-Induced Diabetes.
背景:免疫チェックポイント阻害剤(ICI)は癌治療を変化させたが、生命を脅かすICI誘発性糖尿病を含む免疫関連有害事象(irAE)を引き起こす可能性があり、慎重な患者管理が必要である。

方法:このコホート研究では、2010年7月から2022年1月までにICIで治療された14,328人の成人患者をレビューし、ICI誘発性糖尿病の64例を特定した。詳細な臨床的および遺伝学的分析を実施して、危険因子および疾患の特徴を評価した。

結果:ICI誘発性糖尿病の有病率は0.45%であり、既存の2型糖尿病(OR 5.91)および併用ICI療法(OR 2.57)を含む有意なリスク因子を有していた。遺伝子解析により、1型糖尿病の多遺伝子スコアとの強い関連が明らかになった。

結論:本研究は、ICI誘発性糖尿病の発生率および臨床スペクトルに関する洞察を提供し、ICIの使用が拡大するにつれて、診断および管理を強化するための系統的アプローチの必要性を強調している。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2024.3104
PMID: 39207773

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