原題
Induction plus concurrent chemoradiotherapy versus concurrent chemoradiotherapy in elderly patients with locoregionally advanced nasopharyngeal carcinoma.
背景:局所進行鼻咽頭癌(LANPC)の高齢患者における同時化学放射線療法(CCRT)と組み合わせた導入化学療法(IC)の役割が議論されている。この研究は、この患者集団におけるIC+CCRTとCCRT単独の有効性を比較することを目的とした。
方法:この後ろ向き分析では、2010年から2016年までにICの有無にかかわらずCCRTを受けた335人の高齢LANPC患者を評価した。生存率は、カプラン・マイヤーおよびログランク検定を使用して分析され、多変量解析はCox回帰によって実行された。
結果:追跡期間中央値は69.3ヶ月であった。両群間に有意な生存率の差は認められなかったが、IC+CCRTは毒性を増大させた。
結論:ICは高齢のLANPC患者の生存率を向上させず、より大きな毒性と関連していた。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110497
PMID: 39191301
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