原発不明癌患者における90遺伝子発現アッセイに基づく部位特異的治療と経験的化学療法の比較(Fudan CUP-001):ランダム化比較試験。

原題
Site-specific therapy guided by a 90-gene expression assay versus empirical chemotherapy in patients with cancer of unknown primary (Fudan CUP-001): a randomised controlled trial.
背景:経験的化学療法は原発不明癌(CUP)の標準であるが、遺伝子発現プロファイリングは治療効果を高める可能性がある。CUP患者を対象に、90遺伝子発現アッセイを用いた部位特異的治療と経験的化学療法の有効性と安全性を比較評価した。

方法:復旦大学での無作為化試験において、未治療のCUP患者182人が部位特異的治療または経験的化学療法のいずれかを受けた。無増悪生存期間を主要エンドポイントとした。

結果:部位特異的治療は、経験的化学療法と比較して、無増悪生存期間中央値を有意に改善した(9.6ヵ月対6.6ヵ月、p=0.017)。有害事象は両群で同程度であり、治療関連死はなかった。

結論:部位特異的治療は、経験的アプローチと比較して、CUP患者の転帰を改善する上で有望である。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00313-9
PMID: 39068945

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