脾臓容積減少は、ペプチド受容体放射性核種療法における白血球減少症発症の長期リスクに対する信頼できる独立したバイオマーカーである。

原題
Spleen Volume Reduction Is a Reliable and Independent Biomarker for Long-Term Risk of Leukopenia Development in Peptide Receptor Radionuclide Therapy.
背景:Lu-DOTATATE療法は進行した神経内分泌腫ように対する有用な治療法であるが、その血液毒性により投与量が制限される。標的外脾臓照射の影響は不明である。

方法:当施設でLu-DOTATATE治療を受けた転移性神経内分泌腫よう患者88人の血液と画像データを分析した。放射線誘発白血球減少の予測マーカーを探索した。

結果:本研究では、絶対および相対白血球数および相対脾臓容積の減少は、放射線誘発白血球減少症を独立して予測することが明らかになった。しかし、12か月以内の脾臓容積の30%の減少は、その後の白血球減少症を最も正確に予測した。

結論:脾臓容積の減少は、Lu-DOTATATE療法後の白血球減少の強力な指標であり、従来の臨床検査パラメータよりも優れている。その使用は、臨床診療におけるリスク評価と管理を改善する可能性がある。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.123.267098
PMID: 38991748

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