乳房温存手術後に放射線療法を受けた乳癌患者におけるリンパ球の予後的価値:第III相ランダム化試験の事後解析。

原題
Prognostic value of lymphocytes in patients with breast cancer receiving radiotherapy after breast-conserving surgery: A post hoc analysis of a phase III randomized trial.
背景:放射線治療(RT)を伴う乳房温存手術(BCS)後の乳癌患者における末梢リンパ球数(PLC)の予後的価値を検討した。

方法:研究者らは、628人の患者を対象としたランダム化比較試験のデータについて事後解析を実施した。彼らは、RT前、RT中、RT後から1年間の追跡期間までPLCを検査した。

結果:患者のうち275名がRT中にリンパ球減少症を発症し、RT前のPLCが低いことは、10年乳癌特異的生存率(BCSS)および全生存率の有意な低下と関連していた。

結論:この研究では、軽度の放射線誘発リンパ球減少症はBCS後の乳癌患者によくみられ、RT前のPLCが低いほど生存転帰の悪化を予測できると結論づけた。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110390
PMID: 38897316

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