局所進行食道癌に対する術前補助療法としての2剤併用化学療法、3剤併用化学療法、または2剤併用化学療法と放射線療法の併用(JCOG1109 NExT):無作為化対照非盲検第3相試験。

原題
Doublet chemotherapy, triplet chemotherapy, or doublet chemotherapy combined with radiotherapy as neoadjuvant treatment for locally advanced oesophageal cancer (JCOG1109 NExT): a randomised, controlled, open-label, phase 3 trial.
背景:局所進行食道扁平上皮癌(OSCC)患者に関するこの研究では,術前三剤併用療法,二剤併用療法または放射線治療を併用した二剤併用療法が全生存率を増加させるか否かを検討した。

方法:日本の44施設で実施された第3相非盲検試験の一部として、601人の未治療患者を3つの治療のうちの1つを受けるように無作為に割り付けた。主要エンドポイントは全生存期間であった。

結果:3年生存率は、3剤併用化学療法を受けた患者の方が2剤併用化学療法を受けた患者よりも有意に高かった。2剤併用化学療法と放射線療法の併用は、2剤併用化学療法単独と比較して生存率に有意差は認められなかった。

結論:三剤化学療法後の食道切除術は日本における局所進行OSCC患者に対する新しい標準治療となり得る。二剤化学療法と放射線療法は生存転帰を有意に改善しなかった。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(24)00745-1
PMID: 38876133

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