原題
Myoferlin: a potential marker of response to radiotherapy and survival in locally advanced rectal cancer.
背景:直腸癌患者はネオアジュバント化学放射線療法を必要とすることが多いが、その有効性は様々である。これまでのプロテオミクス研究では、タンパク質ミオフェリンが潜在的な反応指標として示唆されている。本研究は、これを検証し、その意味を調査することを目的とした。
方法:111人の患者組織サンプル中のミオフェリンを免疫組織化学によって分析した。細胞内でのタンパク質の操作は、siRNA、阻害剤wj460、およびCRISPR-Cas9ノックアウトを介して行われた。放射線増感効果を評価し、電気泳動を用いてメカニズムを調べた。
結果:ミオフェリンの低発現は治療に対する良好な反応と相関していたが、高発現はリンパ節への転移と低い生存率を示した。ミオフェリンが高い設定では、放射線抵抗性の増加が示された。ミオフェリンを操作すると、すべてのモデルで放射線感受性が増加した。
結論:直腸癌における高いミオフェリン発現は、反応不良および生存率と相関している。その操作はまた、放射線感受性を増加させ、治療標的としての可能性を示唆している。さらなる研究が必要である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.05.030
PMID: 38866213
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