小児における頭蓋放射線療法後の難聴の線量測定分析:フランスの国家登録pediartからの単一施設研究。

原題
Dosimetric analysis of hearing loss after cranial radiation therapy in children: A single-institution study from the french national registry pediart.
背景:本研究は,French National Registry PediaRTからの線量測定データを用いて,頭蓋放射線治療(RT)後の小児における感音難聴(SNHL)の予測因子を同定することを目的とした。

方法:2014年から2021年に単一施設で頭蓋RTを受けた44人の子供の聴覚データを分析した。

結果:小児の16%が典型的には33か月以内にSNHLを発症した。RT開始時の年齢と共に、内耳道と蝸牛への線量測定値はSNHLの有意な予測因子であった。

結論:内耳道および蝸牛が受ける線量は、RT開始時の患者の年齢と相まって、放射線誘発SNHLの重要な予測要素である。平均蝸牛線量が35 Gyを超える小児は、SNHLを発症する可能性が有意に高い。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110346
PMID: 38806115
Open Access

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