新たに診断された慢性骨髄性白血病におけるアシミニブ。

原題
Asciminib in Newly Diagnosed Chronic Myeloid Leukemia.
背景:慢性骨髄性白血病(CML)患者には、長期にわたる有効かつ安全な治療が必要である。BCR::ABL1阻害薬であるアシミニブは、有効性、安全、および副作用の少なさの点で、今回のATP競合型チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)よりも優れている可能性がある。

方法:第3相試験では、405人のCML患者をアシミニブまたは研究者が選択したTKIのいずれかを投与する群に分けた。主な目標は、48週目の主要な分子反応をこれら2群間で比較することであった。

結果:48週目に分子遺伝学的大寛解を達成した患者の割合は、試験責任医師が選択したTKI群(49.0%)と比較して、アシミニブ群(67.7%)で高かった。有害事象および中止はアシミニブ群の方が低かった。

結論:この試験では、新たに診断されたCMLの治療において、治験責任医師が選択したTKIおよびイマチニブと比較して、アシミニブの有効性が高く、安全性プロファイルが良好であることが示された。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2400858
PMID: 38820078

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