原題
Phase I and Randomized Phase II Study of Ruxolitinib With Frontline Neoadjuvant Therapy in Advanced Ovarian Cancer: An NRG Oncology Group Study.
背景:本研究では、JAK1/2阻害薬ルキソリチニブを標準化学療法に追加することで、卵巣癌患者の無増悪生存期間(PFS)が改善されるかどうかを検討する。
方法:卵巣/卵管/原発腹膜癌を有する患者は、dose-denseパクリタキセル、カルボプラチン、およびルキソリチニブを投与された。第II相試験では、ルキソリチニブを併用するまたは併用しないパクリタキセル/カルボプラチンに無作為に割り付けられた。
結果:本試験の忍容性は良好であり、貧血、好中球減少、および血栓塞栓イベントの発生率が上昇する可能性が示唆された。第II相試験では、実験群でPFSの改善が示された(14.6ヵ月対11.6ヵ月)。
結論:パクリタキセル/カルボプラチン化学療法と併用したルキソリチニブは忍容性が良好であり、PFSを改善したことから、この治療アプローチをさらに検討する必要がある。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02076
PMID: 38776484
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