抗癌剤の臨床試験への参加に関連する生存利益:系統的レビューとメタ解析。

原題
Survival Benefit Associated With Participation in Clinical Trials of Anticancer Drugs: A Systematic Review and Meta-analysis.
背景:臨床試験への参加は、通常のケアよりも良好な癌患者の転帰をもたらす可能性があると考えられることが多いが、客観的証拠は不足している。

方法:試験参加とルーチンケアからの癌患者の生存率を比較した研究の系統的レビューとメタ分析を行った。

結果:試験参加者には統計的に有意な生存利益が認められたが、この利益は研究選択基準が厳しくなるにつれて減少し、質の高い研究と潜在的な出版バイアスを調整した推定値のみを考慮すると完全に消失した。

結論:試験参加者の生存利益を示唆する研究にもかかわらず、バイアスおよび交絡因子を考慮すると、これらの利益の存在は不確実である。質の高い研究では、試験参加による生存利益が普遍的に確認されているわけではない。
Journal: JAMA (CiteScore 2022: 45.4)
DOI: 10.1001/jama.2024.6281
PMID: 38767595

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