前立腺癌に対する術後放射線療法に6ヵ月間のアンドロゲン除去療法を追加:RADICALS-HDランダム化比較試験における短期アンドロゲン除去療法と非アンドロゲン除去療法の比較。

原題
Adding 6 months of androgen deprivation therapy to postoperative radiotherapy for prostate cancer: a comparison of short-course versus no androgen deprivation therapy in the RADICALS-HD randomised controlled trial.
背景:既存のエビデンスは、中等度および高リスク患者の限局性前立腺癌に対する一次放射線療法と併用した補助短期アンドロゲン除去療法(ADT)の有効性を示している。根治的前立腺摘除術後の放射線療法と併用したADTの価値は依然として不明である。

方法:国際RADICALS-HDは、前立腺癌に対する術後放射線療法と併用したADTの有効性を試験した無作為化対照試験であった。参加者は、放射線療法単独、または6ヶ月間のADTとの併用のいずれかを提供された。

結果:本研究は1480人の患者を対象とし、10年無転移生存率は短期ADT群で80.4%、非ADT群で79.2%であった。グレード3以上の毒性はADT群の14%、非ADT群の17%で報告された。

結論:根治的前立腺摘除後の術後放射線療法は、転移性疾患を引き起こすことはまれである。短期コースのADTを含めた場合、無転移生存率の増加は観察されなかった。これらの結果は、短期コースのADTと術後放射線療法を併用する利用可能な臨床診療に疑問を投げかけている。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(24)00548-8
PMID: 38763154
Open Access

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