原題
Global burden and strength of evidence for 88 risk factors in 204 countries and 811 subnational locations, 1990-2021: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2021.
背景:2021年の世界疾病・傷害・危険因子負担研究では、公衆衛生政策と実践の指針とするために、1990年から2021年までの204カ国と811の地方における88の危険因子の曝露レベル、相対的健康リスク、および疾病負担を定量化している。
方法:本研究では、54,561のデータソースを用いて、88の危険因子およびそれらに関連する健康アウトカムの疫学的推定値を作成した。分析には、障害調整生存年数の計算と、特定の因子への曝露が理論的最小値に減少した場合の健康リスクの比例的変化が含まれた。
結果:2021年には、粒子状物質による大気汚染、高い収縮期血圧、および喫煙が世界的な疾病負荷の主要な原因であった。子どもと母親の健康リスクは減少したが、人口の高齢化とライフスタイルの変化を反映して、代謝リスクに起因する疾病負荷は増加した。
結論:ある種の危険因子に関連した疾病負荷の低減の進歩にもかかわらず、増加する肥満、メタボリックシンドローム、及び高空腹時血しょうグルコースや高体格指数のような関連危険因子に取り組むための対策を同定する緊急の必要性がある。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(24)00933-4
PMID: 38762324
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