進行がん患者における疲労治療のためのメチルフェニデートとプラセボの比較:無作為化二重盲検多施設プラセボ対照試験。

原題
Methylphenidate Versus Placebo for Treating Fatigue in Patients With Advanced Cancer: Randomized, Double-Blind, Multicenter, Placebo-Controlled Trial.
背景:本研究の目的は,進行癌の緩和ケア患者における疲労レベルに対する6週間にわたる個別化,用量調整メチルフェニデートとプラセボの影響を比較することである。

方法:無作為化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同試験を実施した。進行した治癒不能な癌を有し、疲労スコアが3/10を超える患者を登録し、メチルフェニデートまたはプラセボのいずれかを投与される2つの群に分けた。

結果:6週間後、メチルフェニデート群ではプラセボ群と比較して疲労スコアにわずかな改善が認められたが、有意ではなかった。メチルフェニデート群では抑うつ状態スコアにわずかな低下が認められた。死亡率または重篤な有害事象に差は認められなかった。

結論:メチルフェニデートは進行癌患者の疲労の治療に対してプラセボより決定的に有効ではなかったが,安全で忍容性は良好であった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02639
PMID: 38757263

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