HER 2陽性の転移性乳癌患者におけるトラスツズマブデルクステカンと医師が選択した治療との比較(DESTINY-Breast02):無作為化非盲検多施設共同第3相試験の患者報告アウトカム。

原題
Trastuzumab deruxtecan versus treatment of physician’s choice in patients with HER2-positive metastatic breast cancer (DESTINY-Breast02): patient-reported outcomes from a randomised, open-label, multicentre, phase 3 trial.
背景:DESTINY-Breast02試験では、HER 2陽性乳癌患者を対象に、トラスツズマブデルクステカンが患者報告アウトカム(PRO)および入院データに及ぼす影響を検討した。

方法:HER 2陽性の進行または転移性乳癌を有する18歳以上の患者を登録した世界的な試験。彼らはトラスツズマブ・デルクステカンまたは医師が選択した治療にランダムに割り付けられ、PROは3つの異なる質問票を用いて評価された。

結果:登録された患者608名のうち、全般的な健康状態のベースラインスコアは、いずれの治療についても経時的に臨床的に有意な変化を示さなかった。しかし、トラスツズマブ・デルクステックを投与された患者では悪化が遅延した。

結論:全体として、いずれの治療も全般的な健康状態および生活の質を維持したが、トラスツズマブ・デルクステックは良好なアウトカムを示し、患者の健康関連の生活の質に有害な影響を及ぼさないことが示された。これらの結果は、HER 2陽性の乳癌患者に対するトラスツズマブ・デルクステックの全体的なベネフィットを支持している。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00128-1
PMID: 38697155
Open Access

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