原題
Cancer incidence, treatment, and survival in the prison population compared with the general population in England: a population-based, matched cohort study.
背景:本研究は、一般集団と比較して、イングランドの増加および高齢化する刑務所人口における癌の発生率、治療、および生存率を評価することを目的とした。
方法:1998年から2017年までの全国癌登録データを用いて、研究者らは刑務所と一般集団の両方で原発性浸潤癌と子宮頸癌を同定した。その後、年齢、性別、診断年、癌の部位、病期などの基準に従って、患者を一般集団の個人とマッチングさせた。
結果:刑務所内の男性のがん発生率は増加し、2017年までに一般集団の男性と同程度のレベルに達した。刑務所内で診断された患者は、一般集団の対応する患者と比較して、治癒的治療を受ける可能性が有意に低く、死亡リスクが高かった。
結論:患者が治癒的治療を受ける可能性が低く、死亡率が高い英国の刑務所人口の間で癌の発生率が増加している。これらの知見は、刑務所内の癌サーベイランスと政策を改善する必要性を強調している。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00035-4
PMID: 38697154
Open Access
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