局所進行膵癌に対する炭素イオン線治療における重度の放射線誘発リンパ球減少症のリスク低下:炭素線治療と光子線治療の比較分析。

原題
Reduced Risk of Severe Radiation-Induced Lymphopenia in Carbon Ion Radiation Therapy for Locally Advanced Pancreatic Cancer: A Comparative Analysis of Carbon Versus Photon Therapy.
背景:放射線誘発リンパ球減少症(RIL)は、進行した膵癌患者の予後不良と相関している。RILに対する炭素イオン照射療法(CIRT)と光子線照射療法の効果は比較されていない。

方法:同時化学放射線療法を受けた834人の患者を含む後ろ向き研究を行った。RILレベルをCIRTまたは光子ビーム放射線療法で治療した患者の間で比較した。

結果:リンパ球数は光子線群で有意に低かった。CIRTはより軽度のリンパ球減少症を引き起こし、治療の種類とRILの発症はいずれも全生存転帰と有意に関連していた。

結論:CIRTは重症RILを最小限に抑えることができた。重症RILを制限するために放射線治療を最適化することは、進行した膵癌患者の治療結果を改善する可能性がある。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.04.003
PMID: 38713122

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