FASTOCH:高齢癌患者における電子患者報告アウトカムの実現可能性-多施設プロスペクティブ研究。

原題
FASTOCH: Feasibility of Electronic Patient-Reported Outcomes in Older Patients With Cancer-A Multicenter Prospective Study.
背景:電子患者報告アウトカム(ePRO)は癌患者の生存と生活の質の改善に関連しているが、高齢者集団におけるePROの使用に関するデータはほとんどない。

方法:2021年2月から2022年4月までの間に、6施設から75歳以上のがん患者を募集し、遠隔ePRO利用の実現可能性を試験した。インターネットにアクセスできない人、または利用を拒否した人は、一次障害に分類された。

結果:473人の患者のうち、288人は主にインターネットアクセスの欠如による一次障害であった。ePROにアクセスできた185人の患者のうち、122人が積極的に利用しており、その結果、利用率は26%であったが、実行可能性は66%であった。

結論:遠隔ePROは、主に技術的障壁のために、高齢の癌患者では限られた実行可能性(26%)を示した。しかし、インターネットアクセスを持つ人々の間での利用の成功(66%)は、この人口統計学の癌ケアに対する技術改善の重要性を示唆している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02150
PMID: 38709983

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