原題
Capecitabine or Capecitabine Plus Oxaliplatin Versus Fluorouracil Plus Cisplatin in Definitive Concurrent Chemoradiotherapy for Locally Advanced Esophageal Squamous Cell Carcinoma (CRTCOESC): A Multicenter, Randomized, Open-Label, Phase 3 Trial.
背景:この第3相試験は,手術不可能な進行食道扁平上皮癌(ESCC)に対して化学放射線治療と併用した時のフルオロウラシル+シスプラチン(PF)に対するカペシタビンまたはカペシタビン+オキサリプラチン(XELOX)の効果と安全を評価することを目的とした。
方法:患者は同時放射線療法とともに2サイクルのカペシタビン,XELOXまたはPFを受けるように無作為に割り付けられ,各群の半数は地固め化学療法も受けた。
結果:246人の患者のうち、2年全生存率(OS)は、カペシタビン群、XELOX群、PF群でそれぞれ75%、66.7%、70.9%であった。グレード3以上の有害事象はカペシタビン群の方が低かった。地固め化学療法を受けた患者では、OS中央値がわずかに改善した。
結論:進行したESCCに対する同時化学放射線療法において、カペシタビンもXELOXもPFと比較して2年OSを有意に改善しなかったが、カペシタビンは高グレードの有害事象が少なかった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02009
PMID: 38710003
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