転移性鼻咽頭癌患者における転移性病変放射線療法の有効性:多施設レトロスペクティブ研究。

原題
Efficacy of metastatic lesion radiotherapy in patients with metastatic nasopharyngeal carcinoma: A multicenter retrospective study.
背景:この研究は転移性鼻咽頭癌(mNPC)患者における転移性病変放射線療法(MLRT)の有効性を検討した。

方法:3つの施設からの1157人のmNPC患者からのデータを、比較可能性のための傾向スコアマッチングを用いて分析し、全生存率を評価した。

結果:MLRTを受けた患者は生存率を有意に改善した。MLRTは生存の独立した予測因子であり、特に腫瘍量が限られている患者の肝臓、肺、および骨転移の治療に有効であることがわかった。より高い総放射線量は生存率の改善と関連していた。

結論:MLRTはmNPC患者、特に転移負荷が限られている患者に生存上の利点を提供する。最適な結果を得るためには、最小生物学的有効線量56 Gyが推奨される。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110311
PMID: 38670263
Open Access

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