原題
Measurable Residual FLT3 Internal Tandem Duplication Before Allogeneic Transplant for Acute Myeloid Leukemia.
背景:急性骨髄性白血病(AML)の成人で持続するFLT3内部タンデム重複(ITD)は、第一完全寛解(CR)であっても、造血細胞移植(HCT)後の再発と死亡の可能性が高いことに関連している。しかし、測定可能な残存病変(MRD)レベルと臨床転帰との関係は不明である。
方法:本研究では、2013年3月から2019年2月の間に治療されたFLT3-ITD AML患者からの最初のCR血液についてDNA配列決定を行った。一連の統計モデルを用いて、全生存率および再発率を推定した。
結果:残存FLT3-ITDは再発および生存と強く関連しており、用量依存性の相関が認められた。特定のタイプの前処置を受けた患者では、再発および死亡のリスクが高かった。
結論:HCT前にAMLからの最初のCRにおける成人の血中に残存するFLT3-ITDを検出することは、再発および死亡のリスク上昇と関連している。移植前処置の強化はリスクを軽減する可能性があるが、高リスク患者には別の方法が必要となる可能性がある。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2024.0985
PMID: 38696205
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