同時化学放射線療法を受けている切除不可能なステージIIIの非小細胞肺癌患者におけるヘリカルトモセラピーと従来の放射線療法を併用した中寡分割放射線療法の有効性と毒性:多施設共同無作為化第III相試験。

原題
Efficacy and Toxicity of Moderately Hypofractionated Radiotherapy with Helical TomoTherapy versus Conventional Radiotherapy in Patients with Unresectable Stage III Non-Small-Cell Lung Cancer Receiving Concurrent Chemotherapy: A Multicentre, Randomized Phase III Trial.
切除不能なステージIIIの非小細胞肺癌(NSCLC)は通常,放射線化学療法と通常の放射線療法(Con-RT)の併用で治療される。本研究では、ヘリカルトモセラピー法を用いて、Con-RTと中等度の寡分割放射線治療(Hypo-RT)の効果を比較した。

方法:無作為化多施設非盲検第III相臨床試験を実施し、患者をCon-RT治療群とHypo-RT治療群に分けた。評価した指標には、全生存率、無増悪生存率、および治療関連の有害事象が含まれた。

結果:Hypo-RT群はより高い3年全生存率(Con-RTの38.4%と比較して58.4%)を示した。治療に関連した有害事象に関して有意差はなかった。

結論:ヘリカルTomoTherapyを用いた中等度のHypo-RTは、一貫した毒性率で切除不能なステージIIIのNSCLC患者の全生存率を改善する可能性がある。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.03.030
PMID: 38631536
Open Access

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