原題
Radiation-associated changes in saliva composition of head and neck cancer patients: A systematic review.
背景:本論文では,比較的未開拓の話題である頭頚部癌の放射線療法後の唾液組成の変化を検討した。
方法:研究者らは、PubMedおよびEmbaseからの研究を利用して、利用可能なデータを要約するために系統的レビューを用いた。このレビューには、治療前、治療中、治療後の様々な時点での唾液組成の変化に焦点を当てた47件の論文が含まれていた。
結果:本研究では、放射線療法後に唾液pHおよび緩衝能の有意な低下が認められた。ナトリウム、塩化物、カルシウムイオン、アミラーゼの濃度または活性は最初に増加したが、治療中または治療後に減少した。
結論:総タンパク質濃度の異なる傾向および他の成分の変動パターンにもかかわらず、放射線療法後の唾液組成の変化が同定され、さらなる検討を必要とする潜在的な治療副作用が示唆された。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110279
PMID: 38648994
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