小児がん生存者における治療関連2型糖尿病の祖先を超えた遺伝的危険因子。

原題
Trans-Ancestral Genetic Risk Factors for Treatment-Related Type 2 Diabetes Mellitus in Survivors of Childhood Cancer.
背景:小児がん生存者に多くみられる2型糖尿病(T2D)は、人種/民族に基づく負担の差を示す。本研究では、治療に関連するT2Dの祖先を超えた遺伝的リスクを調査する。

方法:St Jude Lifetime Cohortからの全ゲノム配列決定データを用いて、トランス祖先メタ解析とともに、祖先特異的ゲノムワイド関連研究を実施した。優先順位付けのために、小児がん生存者研究からの複製データを評価した。

結果:トランス/祖先内複製の証拠を示す4つのT2Dリスク遺伝子座が同定された。3つの変異体は、祖先間でアルキル化剤関連のT2Dリスクを修飾する可能性を示し、アフリカの生存者ではより有意であった。RNA配列決定データは、アルキル化剤への曝露が19p12遺伝子座変異体の発現を調節不全にすることを示唆した。

結論:治療に関連した遺伝的リスクは、非ヒスパニック系黒人の小児がん生存者におけるT2D負荷の増大に寄与している可能性がある。この遺伝的感受性がこの格差にどのように影響するかについては、さらなる研究が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02281
PMID: 38652878

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