原題
Predictive factors for radiation-induced pituitary damage in pediatric patients with brain tumors.
背景:視床下部-下垂体機能障害は小児脳腫瘍生存者によくみられるが、下垂体の高さの軌跡を調査した研究は不足している。本稿では、これらの軌跡とこれらの患者における下垂体機能との関連について検討する。
方法:2002年から2018年の間に診断された193人の小児脳腫よう患者の後ろ向き研究。診断時、2年、5年、10年の追跡期間中にMRIスキャンを用いて下垂体の高さを測定した。
結果:これらのうち、52.8%が放射線療法を受け、37.8%が下垂体ホルモン欠乏を経験した。放射線は下垂体高の低下の有意な予測因子であり、化学療法または放射線療法の既往はいずれも内分泌欠乏の予測因子であった。
結論:頭蓋照射は下垂体の大きさに影響し、内分泌機能異常を引き起こす。早期発見と治療のために、MRIスキャンによる定期的な下垂体評価を実施すべきである。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110268
PMID: 38641261
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