乳癌に対する寡分割領域リンパ節照射における用量漸増の有害性評価:後ろ向き研究。

原題
Toxicity evaluation of dose-escalation in hypofractionated regional nodal irradiation for breast cancer: a retrospective study.
背景:領域治療における乳癌リンパ節照射(RNI)は、リンパ浮腫や肩こりなどの有害な影響を引き起こす可能性がある。本研究では、用量漸増寡分割RNIの安全を検討した。

方法:研究者らは、2015年から2017年の間に乳癌RNIを受けた寡分割患者381名をレトロスペクティブに分析し、標準用量または用量漸増を受けた患者における毒性作用を比較した。

結果:放射線治療後,リンパ浮腫が患者の18.6%に,肩こりが12.6%に発症した。用量漸増を受けた患者では、両疾患の発生率が有意に高かった。

結論:高用量の寡分割RNIはリンパ浮腫と肩こりのリスクを増加させる可能性があり、これらの患者に対して徹底的なモニタリングとリハビリテーション介入を必要とする。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.04.014
PMID: 38631540

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